原告側A「原告側のAです。軍が守ってくれているという考え方は一部にはあります。
ただ、守ってくれるわけではないのです。軍がいれば、標的になる可能性もあります。
アメリカ軍が、日本が攻撃を受けた場合、どう対処するかはわかりませんが、守ってく
れるとは、条項のどこを見てもかいてはいません。彼らは、軍の規律を見れば、自分た
ちの身を守ることが第一優先なのは明らかです。次は原告側はBにかわります」
判事B「それでは、原告側のBさん、対抗弁論ですが、その前に、弁護側から反対弁論はありますか、あれば、どうぞ」
弁護側B「弁護側のBが話します。軍がいれば、日本自体が守られて戦争回避や抑止力
にもつながる可能性がある。軍がいるから、守られているという考え方はあるのではな
いでしょうか。沖縄県に負担が多いのは事実ではありますが、軍が平和であり、軍が戦
争をとめている可能性もある。沖縄ががんばることで、日本が戦争をしない可能性もあ
るはずです。以上です」
判事A「わかりました。次は原告側のBさんのばんです。それでは、Bさん」
Nさん「くっ、やばいわ。すぐ反撃か。ここが踏ん張りどころじゃ」
HOさん「フーーっ、無理じゃー、沖縄万歳、沖縄万歳」
原告側B「いきます。原告代表のBです。弁護側は、戦争回避や抑止力になる可能性が
あると言われましたが、実際、それはあるかもしれません」
周りがざわつく
原告側B「戦争回避や抑止力になることは大事だ。平和を維持することは、沖縄県民の
願いでもある。しかし、本島を踏みにじられ、いまだにいざこざが起こる。守ってもら
うという観点では私たちの立場を理解したことにはならないとは思います。それに、守
ってもらうことは副次的な物で、本当の意味は、相手の支配、経済的支配や精神的肉体
的支配にあるともいえるかもしれません。この支配構造を棚上げして、戦争回避や抑止
力ばかりいうのは少し観点をずらしているともいえるのではないでしょうか。私たち、
沖縄は基地がほしいのではありません。戦争からの屈辱を払い、これから自分たちで独
立して立っていく気概がほしいのです。だから、永久基地からの脱却を切に願います。
以上です。次は原告側はHAさんに交代します」
判事B「わかりました。戦争回避や抑止力につながることを認めながら、その論点以前
に支配からの脱却を願う精神的問題が存在することに触れたのですね。この法廷自体、
日本政府が介在する難しい問題です。扱うことが個人や団体ではなく、国家間の問題に
ほかなりません。それにメスを入れる必要があるのかと思います。HAさんですね。原
告側HAさん、どうぞ」
HOさん「やベーー、起死回生の逆転打だ、オレ鳥肌たったよ。名倉さんやばくね」
Nさん「やばいわ、やばいわ、やばいわ、相手も本気だわ。全部敵かよ。HAさん頼
むでー」
(つづく)