ガマガエルと小説など

ガマさんとガエルさんが出てきて私の書いた小説などを紹介します

ノスタルジー②

 

 

そして、ギターを教わり、だんだん2人でバンドを組むまでになっていった

一回目は全く合わず無理だった。

二回目も無理だった。

三回目も無理だった。

四回目も無理だった。

五回目についに合うようになってきた。

合ってきたとき、よもぎはすごくうれしそうな表情をした。

練習して、手は血で染まっていた。

 

「お前、そんな手ボロボロなのになんでそんなにうれしそうなんだよ」

 

「いや、私、音があってくると生きてるって感じ、」(にへへへへっと笑う)

 

「おおげさだな、でも、おもしれえだろ」

 

「うん、マジ面白い」

 

「俺もなんかうれしいよ」

 

「あんな苦労したかいがあったって感じ」

 

「そうだよな、お前頑張ってるよ。あんま頑張りすぎんなよ」

 

「うん、そうする」(えへへっと笑う)

 

「なんだよ、その笑い」(少し笑って)

 

「いや、高橋が心配してくれたから、一ミリくらいうれしい」

 

「一ミリかよ、もう少しあるでしょ」

 

「じゃあ、二ミリくらい」

「いや、3ミリくらいはあるだろう」

 

「じゃあ、三センチくらい」

 

「おおー、いっきに増えたねえ」

 

「でしょ、でしょ、でしょ」

 

「何の量?」

 

「塩の量」

 

「結構、しょっぱいなー」

 

「ちょい辛め」

 

「少し砂糖がほしいな」

 

「そんな甘くはない」

 

「じゃあ、練習しようか」

 

「ちぇっ、つまんない」

 

時は過ぎ、2人のバンドとして文化祭でデビューを果たすことにする。箱で少し経験を積んだ方がいいというよもぎに対して、高橋自身が決断した。

 

「ぶっつけ本番で行こうぜ」

 

よもぎなら、大丈夫だよ。本番に強いしね」

 

「確かに、本番に強からね」

 

「OKそれならいいよ。プロの音を聞かせてやろうぜ」

 

「プロでいいんだ」

 

「お前はまだ、アマチュアだ。」

 

「高橋は?」

 

「俺は、身も心もプロだよ」(ニヤッと笑う)

 

 

 

 

  「ノスタルジー

 

 

 

高校2年生、高橋(17歳)一人暮らしはいつものようにパンをくわえながら、登校する。朝の登校の途中、一年生の女の子よもぎに曲がり角付近で遭遇する。今まで知らなかった女の子からいきなりのラブレターびっくりしながら受け取る。でも、高橋は一度返そうとする。

突き返されたラブレターに泣きそうになりながら、勇気を振り絞って告白する。

 

「俺、彼女は今は作ってないんだ」

 

「じゃあ、今から作りましょう」

 

「いや、まだ、君のこと知らないし」

 

「いや、もう知ってますよ」

 

「何を知ってる?」

 

「いろいろです。見た目とか、話し方とか、あとは性格とか」

 

「少しはわかるけど」

 

「どんな感じですか」

 

「見た目はかわいいよ。話し方は、面白い。性格は積極的かなー」

 

「そうです。OKですか?」

 

「いや、いいよ」

 

「それじゃあ、今日から恋人ですね」

 

「いや、まだ…、まっ…いいかー」

 

「ってなりますよね」

 

「いや、ならないならない」(左右に手を振りながら)

 

「いや、どうだろう」

 

「どうですか、吾輩は」

 

「いけると思う」(ちょっと笑って)

 

「良かったー、失敗するかと思った」(ちょっと足が震えている)

 

「緊張した?」

 

「うむ」

 

「すごいキャラだな」

 

TELとメール番号を聞いて

 

「OKです。いつでも電話くださいね」

 

「すごいな」

 

「すごくないです。先輩ほどは」

 

「まあ、そうだけど」

 

「自信の権化ですね」

 

「俺、天才だから」

 

「知ってます」

 

「あれ、天才好き?」

 

「普通です」

 

「それじゃあ、音楽好き?」

 

「いえ」

 

「それじゃあ、なに好きなの?」

 

「顔好きです。先輩の顔が好きなんです」

 

「もっと、顔のいい奴、紹介してやろうか」

 

「いえ、その顔じゃないです。」

 

「その顔でもないの?」

 

「先輩が、ギターを弾いてる顔が好きなんです」

 

「じゃあ、いいや。ただ、俺の顔は高くないけど、音楽は高いよ」

 

「いくらですか?」

 

「値段じゃないけどね、プロだからお金はとるよ」

 

「先輩、プロなんですか?」

 

「いや、正式にはプロじゃないけどね。これからなる予定」

 

「先輩のギター、確かにプロっぽいですね」

 

「プロじゃないよ。プロだけどね」

 

「おおー」

 

いつの間にか、よもぎは高橋の横に座っているようになった。そして、ケンカしたり笑ったり、一緒にいたりするの当たり前になっていた。だんだん仲は、深化していった。

 

「ギター教えてもらってもいい」

 

「ただし、プロの演奏なら教えてやるよ」

 

「ありがと、私もプロになっちゃうな」

 

「筋はいいな。結構できるやつになるよ」

 

「私、結構やるでしょ」

 

「まだまだだよ。でも、がんばれよ」

 

よもぎはギター練習をしていた。2曲できるようになり、一回曲合わせをすることになった。

 

 

 

「ウォーターストーリー」最終話

 

国体の本番、十日前プール横で、日焼け用のイスに腰掛け、のびをする。少し、日ざしが入ってきて、休んでいると、Zさんが近づいてくる。すぐに跳ね起きて、声を掛ける。

Nさん「なんだよ」

Zさん「何だよじゃないよ。まったく、休んじゃってサンオイル塗った?」

Nさん「塗るわけないだろ」

Zさん「相談があるんだけど、今暇?」

Nさん「暇ではあるよ」

少し背を伸ばして、姿勢を正した。

Zさん「最近、タイムが伸びないんだよね」

Nさん「そうか、そういうことはあるよな」

Zさん「この4年、実はタイム伸びてないんだよね」

Nさん「そうか」

涙ぐむNさん、

Zさん「この4年、ふっくらしてきたせいかな?少し骨ばっていた頃はタイム出ていたんだけど」

Nさん「そうか、――」

Zさん「なので、今日限りで引退しようかなと考えてきたんだけど、少しコーチにいえなくてNさんにいってほしいなってわけじゃないんだけど、悪いけど」

泣き出すZさん少し、頭を引き寄せて胸につける

Nさん「そうか、わかった。つらかったな。4年間気づけなかった、すまない。――」

Zさん「私なさけないよ。国体とったのに、勝てなかった」

Nさん「そうか、お前は負けてないと思うよ、きつかったな、よくがんばった」

しばらくして、双方が泣きやみ、担当コーチの元へ連れて行き状況を伝えた。また、みんな泣いてしまった。

 

 

その夜、Nさんは布団の中で考えていた。

Nさん「引退か」

Nさん「浮いちゃうのかな」

Nさん「必要なのは、重みなのかもしれない。後、やれることは何か」

 

 

Nさんがプールで試行錯誤している。重みを試したり、ホームのチェックをしたり、

Dさん「Nさんガンバレー」

叫んだ後、一人つぶやく

Dさん「Nさんがんばっているな。試合がんばってほしいな」

Bさんもひたすらに泳ぎこんでいる。

Dさん「Bさんもがんばってほしいな、どっちもガンバレー」

Dさんがそれを見ている。

 

 

最後、国体で勝負、準決勝1位Bさん、3位Nさん。

決勝は、Bさんが飛び込みました。

[ウォーターストーリー]②

 

ファミレスでご飯を食べているとBさんが、一人で入ってくる。気づく二人、Nさんが声を掛ける。

Nさん「Bさん、こっちで一緒にどう」

Bさん「あっ、野村さんにXさん、一緒にいいですか。うれしいな」

Nさん「敬語じゃなくていいよ」

Bさん「それじゃあ、すみません」

Xさん「決まったら、ボタン押すね」

メニューが決まり、店員さんを呼び出し、オーダーする。

Bさん「じゃあ、ラーメンと餃子。あと、ドリンクバーを」

店員さん「ラーメンと餃子。あと、ドリンクバーですね」

店員さん「ドリンクバー、あちらにございます。ご利用ください。メニューお下げします」

食べ終わった頃、少し話し出す。

Xさん「Bさん、速いみたいね」

Bさん「いや、そこまでは」

Xさん「謙遜するわね。フリー一分きっているみたいね」

Bさん「そうではあるけど、まだやることは多いかなー」

Nさん「あのホーム、きれいだし、ほとんど無駄がないね」

Bさん「どうも、野村さんのホームもきれいだと思う」

Nさん「そっか、ターンもうまいよね」

Bさん「ターンは、かなり練習したんで」

Nさん「そっか」

Xさん「国体でるみたいね」

Bさん「国体はでる予定かな」

Nさん「何回目?」

Bさん「3回目、今回は決勝ねらっているとはいうかな」

Nさん「ホント?すごいわ」

Xさん「――、すごいわ」

Bさん「わかりませんが、がんばる感じで」

3人は、その後、ファミレスを後にする。

 

 

数日が過ぎ、休息日にトレーニング室でマシーンをちょっとやって家に帰る。家に帰ると、なんとなくむしゃくしゃして、まくらにけりを入れる。上を見上げて、一呼吸おいて、また2発、けりを入れる。

Nさん「くそっ」

しばらくイスに座って、何かを考えていた。

Nさん「これじゃあ、だめだ」

部屋を見渡す、

Nさん「やるしかないか」

イスから立ってのびをする。外の景色を見る。

「ウォーターストーリー」

 

Zさん「おはよう、野村さん」

Nさん「おっす、おはよう」

Zさん「昨日、30往復したら、今日足つりまくった」

Nさん「まだまだだね、オレも昨日30だよ。当たり前だけど、足つらなかったよ」

Zさん「あー、どうせ足つりましたよ」

Nさん「鍛え方が違うよ」

Zさん「本当にくやしい」

そこをBさんが通る、野村さんと目が合って少し会釈をして、通り過ぎる。野村さんが少し、ぼーっとする。

Zさん「聞いてない」

Nさん「あっ、悪い何だっけ」

Zさん「いいよ、もう」

Nさん「悪い、もう一回」

Zさん「しょうがない」

そこをもう一人、Dさんが通り過ぎる。ペコとあいさつしてスクールに入っていく。

 

 

水着に着がえて、プールに行くとZさんが練習を見ている。

Nさん「めずらしいな、泳がないの?」

Zさん「いや、特級クラスに新しい人が入ってきたみたい。それで今、見ていたところ」

Nさん「ホント、何コース?」

Zさん「1コース」

Nさん「速いな、ホームがいい。きれいな泳ぎするな」

Zさん「うまいだけじゃなく、速いのよね」

Nさん「やばいか、タイムは?25mの」

Zさん「計ったら、14.1秒くらいかな」

Nさん「そうか、速いな」

Zさん「それももう、500は泳いでる」

Nさん「このペースで500、うーん、そうか」

Zさん「野村さん以外ははじめてかも、このペースは」

Nさん「野村さん以外か」

 

 

それから、2,3週間が過ぎた。午後の練習終了後、居残り組みの中に野村さんの姿があった。

Nさん「くそっ、ちぢまらねえ」

もう、100泳いでくる。

Nさん「タイムいくつかな」

Xさん「1.01.2秒です。調子いいじゃん」

Nさん「そうだな、悪くはない」

Xさん「この調子なら、今度の国体いい線いくかもよ」

Nさん「――」

Xさん「そっか、Bさんか、強いよね」

Nさん「いや」

Xさん「国体予選、Bさんも通っているみたい、二人国体選手がいることになるな」

Nさん「知ってるよ。――」

Xさん「ライバルか――、負けられないな」

Nさん「そっか」

Xさん「それじゃあ、また、タイムをはかるよ」

Nさん「今日はやめとくわ」

Xさん「そっか、メシでもくいに行く?」

Nさん「いいよ、じゃあ、着がえてから玄関前で」

Xさん「ファミレス行こう。あそこのラーメンうまいよ」

Nさん「ラーメンくって、明日も泳ぐか」

Xさん「抹茶パフェくうかな」

Nさん「オレは、ホットケーキくうかな」

ガマガエルの考え お題、不幸について

 

ガマ「ガマです。こんにちわ、久しぶりにパソコンをの前に立ちました。少し緊張気味です。昔、ガマガエルの日記というブログをやっておりました。あれから、数十年のときを経て、また始まるスペクタルロマンというわけではないけれど、いろいろな事を少し深めていけたらと思っています。ガエルさんというコンビがおりましたが、今回は交互に書いていく方式です。今回は、わたくしガマが担当です。ガエルさんは、たまに、中継でこのブログに入ってくるかもしれません(うそ)。ちょっと呼んでみましょう。ガエルさん!」

 

ガエル「はーい、中継のガエルです。こんにちわ、初めての方が多いのではじめましてかな?今日は、お台場から中継です(うそ)。早速ですが、今日のテーマは何かな?」

 

ガマ「じゃじゃじゃじゃーん、不幸。不幸について考えようと思います。」

 

ガエル「不幸?副交感神経の略よ」

 

ガマ「それは、ふくこうかな」

 

ガエル「窓を今から掃除するときに言うかな」

 

ガマ「拭こうかな?」

 

ガエル「町が衰退していく、その町が復活してきたわ」

 

ガマ「復興かな?活気があっていい町だね、ゲコゲコ。では、そろそろ本題に入っていきます。ガエルさんはしばしの休みです」

 

ガエル「残念、だけどチャンネルはそのままよ。なんちゃって」

 

ガマ「それでは、不幸について考えていきます。不幸とは何でしょう。幸せの逆、とは思います。幸せは、あまり味わえないね。幸せと思う瞬間はあることはあるけど、幸せが続く状態は少ないかもしれない。」

 

ガマ「幸せと思う瞬間を集めてみると、うまいご飯を食べたときかな?ああ幸せとはなるなあ。他には、仕事が終わってホットコーヒーをすする瞬間は幸せかなあ。彼女といて、イチャイチャしているときは幸せかもね。喫茶店で、お茶してケーキ食べて、帰りの公園でふと木々を見て振り返ったときとかね。幸せって、一人一人違うものかも知れない。でも、共通項はあるのかな?」

 

ガマ「共通項を探ってみると、自己と他者との関係において、自己の満足がキーワードにはなるかな?」

 

ガマ「他者の満足は、他者でなければわからない。他者に聞いて、幸せと答えれば、幸せとはわかるけど、聞くことは少ないだろう。幸せは、他者との関係も含むけど、自己の満足が基本にはなるかな?」

 

ガマ「自分が満足していれば、相手は満足しているということは、可能性はあるけど、ほとんどないのかもしれない。幸せは、共有しにくいものなのかもしれない。幸せとは、不思議なもののような気もするな。」

 

ガマ「共有しにくいというなら、全員の幸せは無いのかと思ってしまいがちだが、平和とか、安全とかはあれば、かなり共有できるかもしれない。全体としての共有は結構ある気がする。」

 

ガマ「幸せの個人間の共有は、少ないかということを話したけど、なぜ個人間の共有が少ないかといえば、個人により今まで生きてきた体験つらい思い、性格、趣向の違い、はたまた、幸せを深く感じる感性も関わってくるかな?」

 

ガマ「幸せは共有したら、うれしいけれどあまりできないのが、現状かもしれない。それなら、個人の中で幸せを満喫すればいいのだろう。」

 

ガマ「幸せについてはこれで終わりにしておいて、次回は、本題の不幸についてに入ります。」

 

ガエル「あれおわっちゃうんだ。それでは次回、トゥービーコンテニューなんちて」